2014年コース紹介
文:プレスポーツ 山口和幸(ツアー監修・スポーツジャーナリスト) |
フランスの著名人やプロ選手を含む実力派サイクリストがツール・ド・フランスの1ステージを走る人気イベント「エタップ・デュ・ツール」。22回目の開催となる2014年の舞台は、ピレネーの超人気ルート。本番のツール・ド・フランスでは最後の勝負どころとなる第18ステージにあたる。しかも来年は自らが走ったコースを4日後に観戦できるという願ってもない日程だ。
●ピレネー山脈
ポー〜オタカム 145km
エタップ・デュ・ツールの開催日=7月20日
(ツール・ド・フランスでは第18ステージとして7月24日に開催)
距離145kmに2つの山岳が待ち構える難コース。95.5km地点をピークとするツールマレー峠は標高2,115m。距離17.1kmで平均勾配は7.3%。数々の伝説を生んだ山岳としてツール・ド・フランスの歴史上に欠かせない大舞台だ。ゴールはスキーリゾートのオタカム。距離13.6kmで平均勾配は7.8%。プロレースではここでマイヨジョーヌを着用した選手が間違いなく総合優勝者となるはずだ。
●片山右京や佐藤琢磨も参戦
2008年には今回とまったく同じコースでエタップ・デュ・ツールが行われ、同ツアーに参加した元F1レーサーの片山右京が参加。オタカムの上りまでトップ集団に加わるなど、その才能を発揮した。同じくピレネーが舞台となった2003年には国際興業のアテンドでF1レーサーの佐藤琢磨が参戦した。